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米経済 消費増で「緩やかな拡大続く」 米地区連銀報告 - 日本経済新聞

【ワシントン=長沼亜紀】米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、2019年11月中旬から年末にけて米経済は「緩やかな拡大が続いた」と総括し、前回と同じ景況判断を維持した。堅調な消費が製造業の弱さを補い、貿易をめぐる不透明感が依然一部で残っているものの「見通しはそこそこ明るい」とした。

米地区連銀経済報告は、年末商戦は「堅調だった」と指摘(買い物客でにぎわうニューヨークの小売店)=ロイター

米地区連銀経済報告は、年末商戦は「堅調だった」と指摘(買い物客でにぎわうニューヨークの小売店)=ロイター

同報告は、個人消費は「緩やかに拡大」し、一部地区では前回より伸びたと指摘した。年末商戦は、オンライン販売を中心に「堅調」だった。中部のリッチモンド地区は「小売店の客足は良好で、多くで売り上げが前年並みもしくは前年を上回った」と報告した。また自動車販売も全般に「緩やかに伸びた」という。

住宅ローン金利の低下で上向いている住宅販売は地区によってばらつきがあったが、新築住宅の建設は緩やかに拡大した。

一方、低迷している製造業は、前回と変わらず横ばいだった。一部で人員削減なども報告された。エネルギー分野も輸送分野にも弱さがみられ、中部のクリーブランド地区の輸送業者は中国からの輸入品への関税を低迷の要因に指摘した。

12月中旬に発表された米中貿易交渉の第1段階合意に好感する声も聞かれた。中部のシカゴ地区の農業関係者は「(合意は)市場を動かす鍵を握っている」と期待感を示した。

労働市場の逼迫は続いた。東部フィラデルフィア地区では、人材がみつからないために雇用を諦めた企業の例や、転職が増え「新規採用者が研修中に転職した」例なども報告された。しかし、賃金上昇は前回同様に緩やかだった。

物価上昇も「緩やか」だった。小売価格がやや上昇したと指摘する地区もあったが、上昇のペースは抑制されていた。

同報告は、1月6日までの情報に基づき、全米の12地区連銀が経済動向をまとめたもので、28日~29日に開く次回米連邦公開市場委員会(FOMC)の検討資料になる。

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