【NQNニューヨーク=張間正義】17日の米株式相場は続伸で始まった。午前9時50分現在、ダウ工業株30種平均は前日比32ドル80セント高の2万9330ドル44セントで推移している。米中協議の第1段階の合意による景気懸念の後退を意識した買いが続いている。中国経済の回復期待が高まったことも投資家心理の改善につながっている。
2019年の年末商戦が好調だったことに伴い、米経済の底堅さを意識した買いが引き続き入っている。17日の中国で発表された昨年12月の工業生産高や小売売上高などの経済指標が市場予想を上回った。中国経済と結びつきの強い欧州各国の主要株式相場が上昇しており、リスク選好の動きから米国株にも買いが入った。
取引開始前に発表された19年12月の米住宅着工件数は約160万8000戸と市場予想(137万戸程度)を大幅に上回った。水準は06年12月以来、13年ぶりの高水準となり、米景気の底堅さを示した。
ダウ平均構成銘柄では建機のキャタピラーや化学のダウなど中国での売上比率の高い銘柄が上昇している。ホームセンターのホーム・デポと飲料のコカ・コーラも高い。16日に時価総額が初めて1兆ドルを上回った米検索サイト大手グーグルの親会社アルファベットも続伸している。一方、航空機のボーイングと医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループは下落している。
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January 17, 2020 at 10:11PM
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NYダウ、続伸で始まる 米中経済の改善期待で - 日本経済新聞
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