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ウォラー理事、テーパリング前倒しの根拠に-予想以上に経済好調 - ブルームバーグ

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は29日、同国経済の予想以上に好調なパフォーマンスが資産購入のテーパリング(段階的縮小)に従来の想定より早期に着手する根拠になるとし、自分としては住宅ローン担保証券(MBS)のテーパリングを先行させたい考えだと語った。

  ウォラー理事はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「経済政策運営は今やこれまでと異なる局面にあり、刺激策の一部縮小について検討し始めるのが適切だ。私自身としてはMBSのテーパリングを先行させることにかなり傾いている」と発言した。

  同理事は「今年の動向はサプライズだ。昨年12月時点で現在のような経済情勢を予想していた向きは皆無だろう」と指摘。「景気回復の進展を考えれば、当初の想定よりテーパリングの時期が前倒しになる可能性を誰もが予測するだろう。それが今年かどうかはまだ分からないが、可能性があるのは確かだ」とコメントした。

  米金融当局者の間では、住宅市場の大幅な価格上昇は当局によるさらなる支援が不要な状況を示すとして、セントルイス連銀のブラード総裁やカンザスシティー連銀のジョージ総裁らも、テーパリングをMBSに傾斜させる考えを示唆している。

  ウォラー理事も「住宅市場は現在、熱狂的な状態にあり、もはや他に何も助けを必要としていない」と述べ、テーパリングの場合にMBSを先行させることに「全面的に賛成だ」と話した。

  一方、利上げ開始の時期を巡っては、どの年が望ましいと考えるかは明言を避ける一方、「利上げを検討する前にテーパリングを終えておきたい」とし、「このため2022年終盤ないし23年の早い時期に利上げしなければならないかもしれないと考えるなら、できれば来年末までにテーパリングを完了したいと望むだろう」と語った。

ウォラーFRB理事

Daybreak: Australia.” (Source: Bloomberg)

原題: Fed’s Waller Says Economic Progress Warrants Earlier Taper (1)(抜粋)

(利上げ検討に関する発言などを加えて更新します)

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June 30, 2021 at 07:21AM
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