東京五輪バドミントン女子ダブルスで、世界ランキング2位の永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)の初五輪はメダルに一歩届かなかった。「応援してくれた人に申し訳ない」。期待と責任を背負ってきた2人は口をそろえた。「五輪は偉大な舞台だと痛感した」。涙をこらえきれない永原の横で、松本が気丈に語った。
同学年の2人は水と油だった。
しっかり者の永原に対し、わが道を行く松本。2014年に秋田でペアを組んだ。ともに170センチ台の日本では珍しい長身ペア。将来性を期待する周囲をよそに、中身はちぐはぐだった。
きっちり返球してほしいと永原が思えば、松本は自由に強打を放つ。コンビネーションがままならず、会話もほとんどない。劣勢になればあっさり負けた。
高校時代の実績は永原が上。自分が主導する立場だと思っていただけに、余計に腹が立つ。「もう嫌だ」。移籍も考えた。不器用な性格も災いし、「自分の中に壁があり、本音をどこまで伝えたらいいのか分からなかった」と永原。
松本はシングルスに気持ちが向いていた。「同じ人とずっとダブルスを組むことは想像していなかった。そこまでの熱はなかった」。当時の永原の印象を聞いてもよく覚えていない。「この人がどういう人で、どうプレーをするのか、関心がなかった」
転機はペア結成4年目に訪れた。ジャパン・オープンで1回戦敗退。このまま漫然と過ごせば、競技人生は平凡なまま終わってしまう。秋田に戻り、練習場の床に座って1時間。共にそれまでため込んでいた思いの丈をぶつけ合った。
「目標は東京五輪。真剣に、深い部分に踏み込むようになった」(松本)。夢を語って覚悟は決まった。
18年世界選手権を制すと、19年に2連覇を達成。世界の階段を瞬く間に駆け上がった。新型コロナウイルス禍で五輪が1年延期となっても、信頼関係は揺るがなかった。
ともに25歳。「いろいろあった中、8年間戦ってきたことに悔いはない」と松本。新たな目標はこれから見つける。2人の旅はまだ終わっていない。
(佐藤夏樹)
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