Search

内閣府からサイバーエージェントへ、「AI×経済学」で日本全体のDXに挑む | FEATUReS サイバーエージェント公式オウンドメディア - cyberagent.co.jp

転職以降、行政の仕事はずっと関心がありましたが、あえて目をつぶっていました。自分の中の美学として、一度足を洗った以上汲々としないことがかっこいいと思っていたからです。ただ、デジタル庁創設の流れからサイバーエージェント内に行政DXに取り組むデジタルガバメントの部署ができると、やはり、どうしても気になりますよね。会社として取り組むということであれば、せっかくなのでやりたいと思い、手をあげました。

同時期に、スタンフォード大学から凱旋したマーケットデザイン領域の世界的な研究者の一人である小島武仁先生が東京大学で「東京大学マーケットデザインセンター」を立ち上げられたので当社からお声がけし、Govtech開発センターと共に取組む共同研究の立上げを推進しました。

私自身は、マーケットデザイン、メカニズムデザインやマッチングアルゴリズムの知見は皆無ですが、得意の付け焼き刃の知識を使って自治体の方と議論しつつ、プロジェクト全体で足りていなそうなところを補ってシミュレーションなどで手を動かしています。現状は保育所の入所選考アルゴリズムの研究がメインですが、限定するつもりはなく、あらゆるデータを使ってできることをしたいというのがモットーです。

自治体がもっているデータは住民や企業のさまざまな行動が記録されており、うまく使えばいろんなことができることは明らかです。実際に研究テーマとして保健所における行政手続きのデータから経済センサスという統計を作成できないかということもやっています。政府や自治体が自らが保有するデータを適切に使えば、統計調査に頼ることなく意思決定に必要な分析がリアルタイムにできるのではないかというのが私の思いです。

ー 自身に生じた思考の変化

CAに入って研究やデータ分析をしていく上で一番変わったことは、出口を意識するようになったことです。安井さんがずいぶん前から、とにかくどんな場所でも「意思決定」を強調した話をしていて、それに洗脳されたのかなとも思いますが(笑)。
データ分析をした結果どんな意思決定を推薦するのか、モデルを提案した上でどう性能を評価し使う・使わないの判断をするのかなど、とにかく次のアクションにつながらない分析は意味がないという意識に変わりました。

 最近は経済学者が企業へのコンサルティングを始めたり、シミュレーションを公開して政策決定に影響を与えたり変わってきてはいますが、これまでは多くの場合、論文やレポートとして出したものが使われることがあまりないというのが実情でした。そうした中で、社内・社外に限らず使える知見、モデルを提供していくことが大事だなと思っています。そのためには、実際に触って動かせるものを提供することが重要です。東京大学マーケットデザインセンターと取り組む利用調整アルゴリズムにしても、自治体の中で実装して使ってもらうことを目標にしています。
 

Adblock test (Why?)



"経済" - Google ニュース
September 02, 2021 at 02:38PM
https://ift.tt/3taQX2h

内閣府からサイバーエージェントへ、「AI×経済学」で日本全体のDXに挑む | FEATUReS サイバーエージェント公式オウンドメディア - cyberagent.co.jp
"経済" - Google ニュース
https://ift.tt/2peK9o1
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "内閣府からサイバーエージェントへ、「AI×経済学」で日本全体のDXに挑む | FEATUReS サイバーエージェント公式オウンドメディア - cyberagent.co.jp"

Post a Comment

Powered by Blogger.