格差是正を重視した岸田文雄政権の「新しい資本主義」が早くも迷走し始めている。追加経済対策は消費喚起の効果が小さい給付金や、使途が定まらぬ基金といったバラマキや見せ金で膨張。政権課題に掲げた「持てる者と持たざる者」の分断に鋭く切り込む姿勢は見えない。看板政策の検討はこれからだが、日本の構造的課題に向き合わなければ中身のないキャッチフレーズで終わりかねない。
首相は１９日の経済財政諮問会議で「経済対策をスピード感を持って執行することで、コロナ禍で傷んだ経済を立て直し、社会経済活動の再開を後押しして、経済を一日も早く成長軌道に乗せていく」と強調した。
政権初の経済対策で重視したのは迅速な分配だ。柱となる１８歳以下への１０万円給付は児童手当の仕組みを使い半額の５万円を年内にも支給する。観光支援事業「Ｇｏ Ｔｏ トラベル」も年明けに再開し、外出自粛で打撃を受けた観光業や地方経済の活性化を図る。
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November 30, 2021 at 04:00AM
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【経済インサイド】早くも迷走する「新しい資本主義」 - 産経ニュース
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